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「ブォンジュール(ニヤッ)」の元ネタは?なんJで流行した漫画のセリフを徹底解説

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「ブォンジュール(ニヤッ)」の元ネタは?なんJで流行した漫画のセリフを徹底解説

インターネットの掲示板やSNSで、突如として見かけるようになった「ブォンジュール(ニヤッ)」という謎のフレーズ。この言葉が一体何なのか、元ネタや意味、なぜ流行しているのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、この「ブォンジュール」は、ウェブ漫画『ゴッドオブブラックフィールド』に登場する象徴的なセリフが元ネタです。

この記事では、謎の挨拶「ブォンジュール」の元ネタとなった漫画のシーンから、言葉の意味、そしてネットミームとして流行した経緯まで、リサーチデータに基づいて徹底的に解説していきます。

元ネタは漫画『ゴッドオブブラックフィールド』

「ブォンジュール」というミームを生み出したのは、韓国発のウェブ漫画(ウェブトゥーン)である『ゴッドオブブラックフィールド』です。まずは、この作品がどのような物語なのかをご紹介します。

あらすじ:最強傭兵がいじめられっ子高校生に転生!?

『ゴッドオブブラックフィールド』は、「神」とまで呼ばれたフランスの傭兵部隊の隊長「西恭弥(にし きょうや)」が、作戦中に何者かの裏切りによって命を落とすところから始まります。しかし、彼が次に目を覚ましたとき、その魂は壮絶ないじめを受けていた気弱な高校生の体に転生していました。

最強の戦闘スキルと冷徹な精神を持った主人公が、高校生として新たな人生を歩みながら、いじめっ子たちに鉄槌を下し、自身の死の真相に迫っていくという、痛快なバトルアクション作品です。

日本語版は電子コミックサービス「ピッコマ」で2020年から連載されており、その爽快なストーリー展開で多くの読者を魅了しています。

伝説の始まり「ブォンジュール」が生まれたシーンを徹底解説

ネットミームとしてあまりにも有名な「ブォンジュール」ですが、原作ではどのような文脈で登場したのでしょうか。話題のシーンを詳しく見ていきましょう。

状況:フランス料理店での気まずい食事会

このシーンは、主人公・恭弥の母である花恋(かれん)が、友人である教育ママの育子(いくこ)とその息子・優(ゆう)をフランス料理店に招待した場面で起こります。

育子は典型的な教育ママで、自分の息子・優が国際科に通っていることを鼻にかけ、花恋親子に対して優越感に浸ろうとします。そして、得意げにこう切り出すのです。

「うちの子は国際科だからか もうフランス語が話せるのよ?」

これはいわゆる「語学マウント」。息子の語学力を自慢することで、相手を格下に見ようとする行為です。

痛快なマウント返し!「ブォンジュール(ニヤッ)」

しかし、育子と優は相手が悪すぎました。恭弥は元フランス傭兵部隊の隊長。フランス語は母国語同然に堪能です。

マウントを取られて気まずい空気が流れる中、恭弥は静かに口を開きます。そして、自信に満ちた表情でニヤリと笑いながら、ネイティブさながらの流暢なフランス語でこう挨拶したのです。

「ブォンジュール」

この一言で場の空気は一変。付け焼き刃の知識でマウントを取ろうとした育子親子は、本物の実力者の前で何も言えなくなり、完全に圧倒されてしまいます。このあまりにも鮮やかなマウント返しが、読者に強烈なインパクトと爽快感を与え、伝説のシーンとして語り継がれることになりました。

なぜ「ボンジュール」ではなく「ブォンジュール」なのか?

フランス語の「こんにちは」は、一般的に「ボンジュール(Bonjour)」と表記されます。しかし、なぜこの漫画では「ブォンジュール」という独特の表記が使われているのでしょうか。その理由が、ミーム化の大きな鍵となっています。

本来の意味と発音

「Bonjour」はフランス語で「良い日」を意味する挨拶で、朝から夕方まで使える非常に一般的な言葉です。日本語での意味は「こんにちは」に相当します。カタカナで表記する際は「ボンジュール」が最も一般的です。

独特な表記と表情がミーム化の要因に

『ゴッドオブブラックフィールド』では、あえて「ブォンジュール」という、少し違和感のある表記が採用されています。これがおそらく翻訳の過程で生じたものなのか、意図的な演出なのかは定かではありません。

しかし、この独特なカタカナ表記と、恭弥が見せた全てを見透かしたかのような「ニヤッ」という表情が奇跡的な化学反応を起こしました。この組み合わせが、インターネットユーザーのツボにはまり、「面白すぎる」「インパクトが強い」と話題になったのです。

要するに、意味は単なる「こんにちは」ですが、「ブォンジュール」という表記と「(ニヤッ)」という表情がセットになることで、「相手を圧倒する必殺の挨拶」という特別なニュアンスを持つネットミームへと昇華されたのです。

ネット(なんJ)での流行とミームとしての使い方

この「ブォンジュール」は、特に5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)の「なんでも実況J(なんJ)」板を中心に爆発的に広まりました。

ピッコマの広告が火付け役

流行のきっかけは、ピッコマが配信したWeb広告でした。この「ブォンジュール」のシーンが広告として頻繁に表示されたことで、多くのなんJユーザーの目に留まりました。

当初は、

  • 「この広告の漫画なに?」
  • 「ブォンジュールって向こうの母子老けすぎやろ」
  • 「どういう関係なんや」

といった、純粋な疑問やツッコミの書き込みが相次ぎました。しかし、そのインパクトの強さから、次第にフレーズ自体を真似して使う人が続出し、あっという間に定番のネットミームとして定着していったのです。

ミームとしての「ブォンジュール」の使い方

現在、「ブォンジュール」は以下のような様々な文脈で使われています。

  1. 挨拶として使う
    スレッドの冒頭などで「ブォンジュール(ニヤッ)」と書き込む、最もシンプルな使い方です。元ネタを知っている人同士のコミュニケーションとして機能します。
  2. マウントを取る/取られた状況で使う
    誰かが専門的な知識を披露した際に、「〇〇に詳しいワイ、ブォンジュール(ニヤッ)」といった形で、自分が優位な立場であることを示すために使われます。逆に、マウントを取られた側が自虐的に使うこともあります。
  3. フランス関連の話題で使う
    フランスに関するニュースや話題が出た際に、お決まりの挨拶として書き込まれることも多いです。

このように、元のシーンが持つ「語学マウントを覆す」という文脈を汲み取りつつも、より広い意味での挨拶やネット上のコミュニケーションツールとして多様な使われ方をしています。

まとめ

この記事では、ネットミーム「ブォンジュール」の元ネタから意味、流行の経緯までを詳しく解説しました。

  • 元ネタ:ウェブ漫画『ゴッドオブブラックフィールド』のワンシーン。
  • 意味:フランス語の挨拶「Bonjour(こんにちは)」。
  • シーンの状況:主人公が、息子の語学力を自慢する教育ママに対して、完璧なフランス語で挨拶し、圧倒する痛快なマウント返し。
  • 流行の理由:「ブォンジュール」という独特の表記と、主人公の「ニヤッ」という表情の組み合わせが強烈なインパクトを与え、なんJを中心にミーム化した。

たった一言のセリフが、これほどまでにインターネットを席巻するのは非常に面白い現象です。元ネタである『ゴッドオブブラックフィールド』は、このシーン以外にもスカッとする展開が満載の魅力的な作品です。気になった方は、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。

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