
なんJで謎にバズった『おさるのジョージ』を徹底考察!黄色い帽子のおじさんの正体は!?
漫画・アニメ総合
子供向けアニメと聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか。
夢と希望、友情、そしてちょっぴりの教訓…そんなキラキラした世界観だろう。
だが、もしその常識が根底から覆されるアニメがあるとしたら?
その名は「おさるのジョージ」。Eテレで愛され続けるこの作品が、ネットの深淵、特になんでも実況J板(なんJ)で、とんでもない熱量で語られているのを、あなたはご存じだろうか。
彼らの視点を通せば、この牧歌的なアニメは、経済破壊と狂気が渦巻くサイコスリラーへと変貌する。今回は、その深すぎる「おさるのジョージ」文化の沼へと、あなたをご招待しよう。
ジョージは猿じゃない、もはや「害獣」だ。戰慄の「打線組んだ」
なんJで「おさるのジョージ」が語られるとき、必ずと言っていいほど登場するのが「打線組んだ」というフォーマットだ。
これは、野球の打順に登場人物や事象を当てはめて格付けする、なんJ特有の文化。そして、ジョージの悪行で組まれた打線は、もはや犯罪史の様相を呈している。
百聞は一見に如かず。代表的な打線を見てみよう。
- 1番(二)風呂で亀を飼う(推定損害額:清掃費10万円)
- 2番(中)アパートをハチミツだらけにする(修繕費80万円)
- 3番(三)おじさんのお金でドーナツを100ダース注文(食材費20万円)
- 4番(一)室内にかまくらを作り水浸しにする(床材張替え80万円)
- 9番(投)これだけの悪行に対して絶対怒らない黄色い帽子のおじさん
…どうだろうか。もはや微笑ましいイタズラのレベルを遥かに超えている。
なんJ民はこれをただ笑うだけではない。各エピソードの被害状況から「推定総損害額800万円超」というとんでもない数字を叩き出し、真顔で経済分析を始めるのだ。
「ガチで害獣やろこいつ」「殺処分不可避」――。猛虎弁で飛び交う罵詈雑言は、一見すると過激だが、これは彼らなりの愛情表現に他ならない。この擬似学術的なアプローチこそ、なんJ文化の真骨頂なのだ。
視聴者はやがて闇に堕ちる…「おさじょガチ勢」進化の三段階
子供と一緒に「おさるのジョージ」を見始めた親たちが、どのような精神的変遷を辿るのか。なんJでは、このプロセスが克明に分析されている。
自らを「おさるのジョージガチ勢」と称する彼らの進化には、明確な段階があるという。
- 第1段階:純粋視聴期
「ジョージかわいいね」「おじさん優しいね」と、子供と同じ目線で楽しむ牧歌的な時期。 - 第2段階:黄色い帽子のおじさんアンチ期
「いや、なんでそこで怒らないんだ?」「甘やかすからジョージがつけあがるんだろ…」と、おじさんの異常なまでの寛容さに苛立ちを覚え始める。 - 第3段階:ジョージ過激派アンチ期
「こいつの行動は動物的本能じゃない、明確な悪意がある」「これは自閉症的行動パターンだ」と、ジョージの行動原理を心理学的に分析し始め、最終的に憎悪の対象へと変わる。
「0の概念を覚えたジョージが、その知識を悪用してドーナツの注文票を改ざんする回は本当に胸糞」
「子供は笑ってるのに、親の俺は胃がキリキリする地獄の時間」
なんJに書き込まれるこれらの悲痛な叫びは、もはや単なるアニメ批評ではない。育児という終わらない戦場で疲弊した親たちの、魂の共鳴なのである。「なんJのジョージ勢って実は子持ちやろ絶対」という指摘は、真理としか言いようがないだろう。
この男、何者?「黄色い帽子のおじさん」を巡る4つの奇説
この物語最大の謎、それは主人公の猿ではない。ジョージの全ての奇行を「素晴らしいね」の一言で受け入れる、黄色い帽子のおじさん、その人だ。
彼はなぜ怒らないのか? そもそも何者なのか? その正体を巡り、ネットでは日夜熱い議論が交わされている。ここでは主要な4つの説を紹介しよう。
説1:無怒菩薩(むぬぼさつ)説
文化評論家のみうらじゅん氏が提唱した、最も格調高い説。おじさんのトレードマークである「黄色」は、仏教における「金色」、つまり「悟り」の象徴であると解釈する。
彼が怒らないのは、俗世のあらゆる事象を超越し、菩薩の境地に達しているからだ、というのだ。もはや宗教の領域である。
説2:宇宙人寄生説
とあるブロガーが提唱し、ネットで広く支持されるSF的な仮説。本体は人間ではなく、あの黄色い帽子であり、それが地球外生命体だという。
根拠は「他のキャラには名前があるのに、彼だけが『黄色い帽子のおじさん』というモノ基準の呼称であること」。確かに、言われてみれば不気味な説得力がある。
説3:超絶富裕層(上級国民)説
マンハッタンの高級アパートに住み、別荘や親戚の城(!)まで所有。天文学的な損害をものともしない経済力から導き出される、最も現実的な説。
「とんでもない名士の息子だから、アパートのオーナーも警察も何も言えないのでは?」という、現代社会の闇をえぐるかのような階級論的解釈だ。
説4:精神的異常(発狂)説
シンプルにして、最も恐ろしい説。「度重なるジョージの奇行により、すでにおじさんの精神は崩壊している」というものだ。
あの笑顔も、優しい言葉も、すべては現実から目を背けるための防衛機制。そう考えると、あの「素晴らしいね、ジョージ」というセリフが、狂気の響きを帯びて聞こえてこないだろうか。
もはや災害。「神回」という名のヤバい回を振り返る
ガチ勢の間で「神回」と語り継がれるエピソードは、一般的に「被害規模が甚大で、おじさんの奇行が際立つ回」を指すことが多い。
絶対的神回:「ドーナツこわい」
ジョージが「0」という概念を学び、その知識を使ってドーナツ屋の注文票を「12個」から「1200個」に書き換える伝説の回。被害額は約20万円。
「学習が必ずしも良い結果を生まない」という、教育の本質を突いた哲学的な回として、なんJでは高く評価されている。もちろん、皮肉だ。
シュールレアリスムの極致:「室内かまくら事件」
真冬に大量の雪と氷を室内に運び込み、リビングにかまくらを作るという狂気の発想。結果、床は水浸しになり修繕費は80万円にのぼる。
この惨状を見て放たれる、おじさんの「素晴らしいね、ジョージ」は、もはやホラーの領域。視聴者の倫理観を根底から揺さぶる傑作である。
なぜ大人は、このサイコアニメに惹きつけられるのか
ここまで読んで、こう思った人もいるかもしれない。「なぜ、たかが子供向けアニメに、大人がここまで熱狂するのか?」と。
その魅力の根源は、「倫理観の空白地帯」にあると俺は思う。
ジョージが引き起こす経済的損害は極めてリアルだ。なのに、社会的制裁は一切ない。誰もジョージを責めず、おじさんも怒らない。この現実離れした世界観が、現実社会のしがらみに疲れた大人にとって、一種のシュールな癒やしとなっているのではないだろうか。
そして、子育て世代にとっては、絶対に怒らないおじさんの姿は、理想であり、同時に現実とのギャップを突きつける鏡でもある。「お母さんなら泣きながらブチギレる案件」というコメントに、多くの親が「それな」と頷くのだ。
子供は純粋にジョージの冒険を楽しみ、大人はその裏にある経済的・心理的カオスを分析して楽しむ。
この複層的な構造こそが、「おさるのジョージ」を単なる子供向けアニメから、大人をも巻き込む一大コンテンツへと昇華させた最大の要因だろう。
もしあなたが、まだこの作品を「子供だまし」だと思っているなら、非常にもったいない。今度テレビで目にしたときは、ぜひ「この一件の損害賠償はいくらだろう?」と考えながら見てほしい。
きっと、黄色い帽子のおじさんの笑顔が、少しだけ違って見えてくるはずだから。
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